中原中也 『我が生活』 歩き出すと案外に平気だつた。 初夏の夜空の中に、電気広告の様々なのが、消えたり点つたりする下を、足を投げ出すやうな心持に、歩いてゆくことは、まるで亡命者のやうな私の心を慰める。 数々の人の意識が、電燈の光と影との中を浮動してゐる。 中原中也の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア