中島敦 『李陵』 繿縷をまとうた蘇武の目の中に、ときとして浮かぶかすかな憐愍の色を、豪奢な貂裘をまとうた右校王李陵はなによりも恐れた。 十日ばかり滞在したのち、李陵は旧友に別れて、悄然と南へ去った。 食糧衣服の類は充分に森の丸木小舎に残してきた。 中島敦の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア