彼が、座敷の隅にかかっていた座敷箒を取ろうとすると、まず、自分の寝ている床の上から掃かなけりゃいけないと言う。
小さな棕櫚の手箒で蒲団の上を、それから座敷箒で、その部屋と隣の部屋まで、とうとう三造はすっかり二階中掃除させられてしまった。
それが終ると、大分伯父も気が済んだようであったが、それでも、まだ「お前は病人を送るために来たのだか、自分の遊びのために来たのだか分らない」などと言った。
彼が、座敷の隅にかかっていた座敷箒を取ろうとすると、まず、自分の寝ている床の上から掃かなけりゃいけないと言う。
小さな棕櫚の手箒で蒲団の上を、それから座敷箒で、その部屋と隣の部屋まで、とうとう三造はすっかり二階中掃除させられてしまった。
それが終ると、大分伯父も気が済んだようであったが、それでも、まだ「お前は病人を送るために来たのだか、自分の遊びのために来たのだか分らない」などと言った。