中島敦 『光と風と夢』 蚕が、自らの幸、不幸に拘わらず、繭を結ばずにいられないように、私は、言葉の糸を以て物語の繭を結んだだけのことだ。 さて、哀れな病める蚕は、漸くその繭を作り終った。 彼の生存には、最早、何の目的も無いではないか。 中島敦の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア