曾てはポリネシアの大合同を夢見た彼も、今は自国の衰亡を目前に、静かに諦観して、ハアバアト・スペンサーでも読耽っているのであろう。
半夜、眠れぬままに、遥かの濤声に耳をすましていると、真蒼な潮流と爽やかな貿易風との間で自分の見て来た様々の人間の姿どもが、次から次へと限無く浮かんで来る。
まことに、人間は、夢がそれから作られるような物質であるに違いない。
曾てはポリネシアの大合同を夢見た彼も、今は自国の衰亡を目前に、静かに諦観して、ハアバアト・スペンサーでも読耽っているのであろう。
半夜、眠れぬままに、遥かの濤声に耳をすましていると、真蒼な潮流と爽やかな貿易風との間で自分の見て来た様々の人間の姿どもが、次から次へと限無く浮かんで来る。
まことに、人間は、夢がそれから作られるような物質であるに違いない。