孔叔圉が死に、其の未亡人で蒯聵の姉に当る伯姫が、息子の悝を虚器に擁して権勢を揮い始めてから、漸く衛の都の空気は亡命太子にとって好転して来た。
伯姫の情夫・渾良夫という者が使となって屡々都と戚との間を往復した。
太子は、志を得た暁には汝を大夫に取立て死罪に抵る咎あるも三度迄は許そうと良夫に約束し、之を手先としてぬかり無く策謀を運らす。
孔叔圉が死に、其の未亡人で蒯聵の姉に当る伯姫が、息子の悝を虚器に擁して権勢を揮い始めてから、漸く衛の都の空気は亡命太子にとって好転して来た。
伯姫の情夫・渾良夫という者が使となって屡々都と戚との間を往復した。
太子は、志を得た暁には汝を大夫に取立て死罪に抵る咎あるも三度迄は許そうと良夫に約束し、之を手先としてぬかり無く策謀を運らす。