空しく流離の中に失われた青春の埋合せの為に、都下の美女を漁っては後宮に納れたことは附加えるまでもない。
前から考えていた通り、己と亡命の苦を共にした公子疾を彼は直ちに太子と立てた。
まだほんの少年と思っていたのが、何時しか堂々たる青年の風を備え、それに、幼時から不遇の地位にあって人の心の裏ばかりを覗いて来たせいか、年に似合わぬ無気味な刻薄さをチラリと見せることがある。
空しく流離の中に失われた青春の埋合せの為に、都下の美女を漁っては後宮に納れたことは附加えるまでもない。
前から考えていた通り、己と亡命の苦を共にした公子疾を彼は直ちに太子と立てた。
まだほんの少年と思っていたのが、何時しか堂々たる青年の風を備え、それに、幼時から不遇の地位にあって人の心の裏ばかりを覗いて来たせいか、年に似合わぬ無気味な刻薄さをチラリと見せることがある。