ある時、趙はまじめになって私にその事を洩らしたことがあった。
はじめは自分もそれ程ではなかったのだが、年上の友人の一人がその少女の美しさを讃めるのを聞いてから、急に堪らなく其の少女が貴く美しいものに思えてきたと、その時彼はそんなことを云った。
口には出さなかったけれども、神経質な彼が此の事についても又、事新しく、半島人とか内地人とかいう問題にくよくよ心を悩ましたろうことは推察に難くない。
ある時、趙はまじめになって私にその事を洩らしたことがあった。
はじめは自分もそれ程ではなかったのだが、年上の友人の一人がその少女の美しさを讃めるのを聞いてから、急に堪らなく其の少女が貴く美しいものに思えてきたと、その時彼はそんなことを云った。
口には出さなかったけれども、神経質な彼が此の事についても又、事新しく、半島人とか内地人とかいう問題にくよくよ心を悩ましたろうことは推察に難くない。