斥候に出た時、小高い丘の疎林の間から下を眺めると、其処には白い砂原が遠く連なり、その中程あたりを鈍い刃物色をした冬の川がさむざむと流れている。
そしてその遥か上の空には、何時も見慣れた北漢山のゴツゴツした山骨が青紫色に空を劃っていたりする。
そうした冬枯の景色の間を、背嚢の革や銃の油の匂、又は煙硝の匂などを嗅ぎながら、私達は一日中駈けずり廻った。
斥候に出た時、小高い丘の疎林の間から下を眺めると、其処には白い砂原が遠く連なり、その中程あたりを鈍い刃物色をした冬の川がさむざむと流れている。
そしてその遥か上の空には、何時も見慣れた北漢山のゴツゴツした山骨が青紫色に空を劃っていたりする。
そうした冬枯の景色の間を、背嚢の革や銃の油の匂、又は煙硝の匂などを嗅ぎながら、私達は一日中駈けずり廻った。