中島敦 『かめれおん日記』 私は籠の入口をあけておいた。 どうせ部屋から出る心配はなし、時には木にとまり度くもならうかと思つたからである。 朝起きて見ると、カメレオンはゴムの木などには止らずに、机の下に滑り落ちた書物の上に乘つて、小さな眼孔から此方を見てゐた。 中島敦の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア