彼等は自分達の肉體に就いても、患者等のそれと同樣に考へてゐるだけであつて、自分の個性の形成に與る所の自分の胃、自分の肺を、何時も自分の皮膚の下に意識してゐる譯ではないのではなからうか。
身體を二つに切斷されると、直ぐに、切られた各〻の部分が互ひに鬪爭を始める蟲があるさうだが、自分もそんな蟲になつたやうな氣がする。
といふよりも、未だ切られない中から、身體中が幾つもに分れて爭ひを始めるのだ。
彼等は自分達の肉體に就いても、患者等のそれと同樣に考へてゐるだけであつて、自分の個性の形成に與る所の自分の胃、自分の肺を、何時も自分の皮膚の下に意識してゐる譯ではないのではなからうか。
身體を二つに切斷されると、直ぐに、切られた各〻の部分が互ひに鬪爭を始める蟲があるさうだが、自分もそんな蟲になつたやうな氣がする。
といふよりも、未だ切られない中から、身體中が幾つもに分れて爭ひを始めるのだ。