外人墓地にかゝる。
白い十字架や墓碑の群がつた傾斜の向ふに、増徳院の二本銀杏が見える。
冬になると、裸の梢々が澁い紫褐色にそゝけ立つて、ユウゴウか誰か古い佛蘭西人の頬髯をさかさまにした樣に見えるのだが、今はまだ葉もほんの少しは殘つてゐるので、其の趣は見られない。
外人墓地にかゝる。
白い十字架や墓碑の群がつた傾斜の向ふに、増徳院の二本銀杏が見える。
冬になると、裸の梢々が澁い紫褐色にそゝけ立つて、ユウゴウか誰か古い佛蘭西人の頬髯をさかさまにした樣に見えるのだが、今はまだ葉もほんの少しは殘つてゐるので、其の趣は見られない。