それだのになぜ躊躇していたのか。
そこで渠ははじめて、自分の考え方の中にあった卑しい功利的なものに気づいた。
嶮しい途を選んで苦しみ抜いた揚句に、さて結局救われないとなったら取返しのつかない損だ、という気持が知らず知らずの間に、自分の不決断に作用していたのだ。
それだのになぜ躊躇していたのか。
そこで渠ははじめて、自分の考え方の中にあった卑しい功利的なものに気づいた。
嶮しい途を選んで苦しみ抜いた揚句に、さて結局救われないとなったら取返しのつかない損だ、という気持が知らず知らずの間に、自分の不決断に作用していたのだ。