概念の青臭い殻が実生活の錯綜の中に多少は脱ぎ棄てられた(と思われた)後も、なお、かつての不安の気持だけが、それだけ切離されていつまでも残っている。
南米の駱馬は太古、地球の氷河時代に、危険に襲われた時も其処だけは安全な或る避難所をもっていた。
地球が今の世代になって彼らを襲う危険の性質も異って来、かつての避難所ももはや意味をもたなくなったにもかかわらず、現在新大陸にいる駱馬は、死や危険の予覚を得た際には、皆必ず昔の彼らの祖先の避難所のあった場所を指して逃れようとするという。
概念の青臭い殻が実生活の錯綜の中に多少は脱ぎ棄てられた(と思われた)後も、なお、かつての不安の気持だけが、それだけ切離されていつまでも残っている。
南米の駱馬は太古、地球の氷河時代に、危険に襲われた時も其処だけは安全な或る避難所をもっていた。
地球が今の世代になって彼らを襲う危険の性質も異って来、かつての避難所ももはや意味をもたなくなったにもかかわらず、現在新大陸にいる駱馬は、死や危険の予覚を得た際には、皆必ず昔の彼らの祖先の避難所のあった場所を指して逃れようとするという。