中島敦 『セトナ皇子(仮題)』 いつも、夕暮の湖の紅鶴のように、しょんぼりと考えこんでいる。 ヒタ族の国から連帰った女曲芸師の演技も最早彼の心を惹かなくなり、浴の後にプント国から到来の妙なる香油を塗ることも止めてしまった。 爾来、花と咲誇ったテーベの宮廷は闇となった。 中島敦の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア