ネウリ部落のシャクは、こうした湖上民の最も平凡な一人であった。
シャクが変になり始めたのは、去年の春、弟のデックが死んで以来のことである。
その時は、北方から剽悍な遊牧民ウグリ族の一隊が、馬上に偃月刀を振りかざして疾風のごとくにこの部落を襲うて来た。
ネウリ部落のシャクは、こうした湖上民の最も平凡な一人であった。
シャクが変になり始めたのは、去年の春、弟のデックが死んで以来のことである。
その時は、北方から剽悍な遊牧民ウグリ族の一隊が、馬上に偃月刀を振りかざして疾風のごとくにこの部落を襲うて来た。