顔が無いので、服装と持物とによって見分ける外はないのだが、革帯の目印と鉞の飾とによって紛れもない弟の屍体をたずね出した時、シャクはしばらく茫っとしたままその惨めな姿を眺めていた。
その様子が、どうも、弟の死を悼んでいるのとはどこか違うように見えた、と、後でそう言っていた者がある。
その後間もなくシャクは妙な譫言をいうようになった。
顔が無いので、服装と持物とによって見分ける外はないのだが、革帯の目印と鉞の飾とによって紛れもない弟の屍体をたずね出した時、シャクはしばらく茫っとしたままその惨めな姿を眺めていた。
その様子が、どうも、弟の死を悼んでいるのとはどこか違うように見えた、と、後でそう言っていた者がある。
その後間もなくシャクは妙な譫言をいうようになった。