ただ、その紙の一番下には大きく横文字で MUKDEN と記されていた。
それだけは少年にも読めたと見えて、「ムクデン」「ムクデン」と誰にいうともなく少年は大きな声で繰返した。
それから、ひょいと後を向いて、三造の視線にあうと、その独り言を咎められでもしたかのように、あわてて眼を転じた。
ただ、その紙の一番下には大きく横文字で MUKDEN と記されていた。
それだけは少年にも読めたと見えて、「ムクデン」「ムクデン」と誰にいうともなく少年は大きな声で繰返した。
それから、ひょいと後を向いて、三造の視線にあうと、その独り言を咎められでもしたかのように、あわてて眼を転じた。