中島敦 『プウルの傍で』 次の瞬間に二人はもう一度微笑をかわすと、黙って、また坂を上りはじめた。 浴衣がけの、その友達は、顔の吹出物を気にしながら。 まだ制服のままの三造は、ポケットに朱色の小型のウェルテル叢書をしのばせながら。 中島敦の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア