寒いとは云え四月と云う時節に、厚夜着を二枚も重ねて掛けているから、ただでさえ寝苦しいほど暑い訳であるが、手足と胸の中は全く血の通わぬように重く冷たい。
手で身のうちを撫でて見ると膏と汗で湿っている。
皮膚の上に冷たい指が触るのが、青大将にでも這われるように厭な気持である。
寒いとは云え四月と云う時節に、厚夜着を二枚も重ねて掛けているから、ただでさえ寝苦しいほど暑い訳であるが、手足と胸の中は全く血の通わぬように重く冷たい。
手で身のうちを撫でて見ると膏と汗で湿っている。
皮膚の上に冷たい指が触るのが、青大将にでも這われるように厭な気持である。