勿論、普通の所謂憑きものと違ふらしいことは、シャクも氣がついてゐる。
しかし、何故自分は斯んな奇妙な仕草を幾月にも亙つて續けて、猶、倦まないのか、自分でも解らぬ故、やはり之は一種の憑きものの所爲と考へていいのではないかと思つてゐる。
初めは確かに、弟の死を悲しみ、其の首や手の行方を憤ろしく思ひ畫いてゐる中に、つい、妙なことを口走つて了つたのだ。
勿論、普通の所謂憑きものと違ふらしいことは、シャクも氣がついてゐる。
しかし、何故自分は斯んな奇妙な仕草を幾月にも亙つて續けて、猶、倦まないのか、自分でも解らぬ故、やはり之は一種の憑きものの所爲と考へていいのではないかと思つてゐる。
初めは確かに、弟の死を悲しみ、其の首や手の行方を憤ろしく思ひ畫いてゐる中に、つい、妙なことを口走つて了つたのだ。