中島敦 『狐憑』 シャクの最も熱心な聽手だつた縮れつ毛の青年が、焚火に顏を火照らせながらシャクの肩の肉を頬張つた。 例の長老が、憎い仇の大腿骨を右手に、骨に付いた肉を旨さうにしやぶつた。 しやぶり終つてから骨を遠くへ抛ると、水音がし、骨は湖に沈んで行つた。 中島敦の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア