中島敦 『狐憑』 しやぶり終つてから骨を遠くへ抛ると、水音がし、骨は湖に沈んで行つた。 ホメロスと呼ばれた盲人のマエオニデェスが、あの美しい歌どもを唱ひ出すよりずつと以前に、斯うして一人の詩人が喰はれて了つたことを、誰も知らない。 中島敦の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア