夏目漱石 『坑夫』 袷を通して、襯衣を通して、蒲鉾形の月の光が肌まで浸み込んで来るようだ。 両袖を胸の前へ合せて、その中へ鼻から下を突込んで肩をできるだけ聳やかして歩行き出した。 身体はいじけているが腹の中はさっきよりだいぶん豊かになった。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア