お兼さんは微笑しながら、「どうも後引上戸で困ります」と答えてわざと夫の方を見やった。
夫は、「なに後が引けるほど飲ませやしないやね」と云って、傍にある団扇を取って、急に胸のあたりをはたはたいわせた。
自分はまた急にこっちで会うべきはずの友達の事に思い及んだ。
お兼さんは微笑しながら、「どうも後引上戸で困ります」と答えてわざと夫の方を見やった。
夫は、「なに後が引けるほど飲ませやしないやね」と云って、傍にある団扇を取って、急に胸のあたりをはたはたいわせた。
自分はまた急にこっちで会うべきはずの友達の事に思い及んだ。