「滅び」の役割を以て登場しながら、最後まで退場しない男もいる。
小さい遺書のつもりで、こんな穢い子供もいましたという幼年及び少年時代の私の告白を、書き綴ったのであるが、その遺書が、逆に猛烈に気がかりになって、私の虚無に幽かな燭燈がともった。
死に切れなかった。
「滅び」の役割を以て登場しながら、最後まで退場しない男もいる。
小さい遺書のつもりで、こんな穢い子供もいましたという幼年及び少年時代の私の告白を、書き綴ったのであるが、その遺書が、逆に猛烈に気がかりになって、私の虚無に幽かな燭燈がともった。
死に切れなかった。