自分は三沢の泊ったという二階の一間に通された。
手摺の前はすぐ大きな川で、座敷から眺めていると、大変涼しそうに水は流れるが、向のせいか風は少しも入らなかった。
夜に入って向側に点ぜられる灯火のきらめきも、ただ眼に少しばかりの趣を添えるだけで、涼味という感じにはまるでならなかった。
自分は三沢の泊ったという二階の一間に通された。
手摺の前はすぐ大きな川で、座敷から眺めていると、大変涼しそうに水は流れるが、向のせいか風は少しも入らなかった。
夜に入って向側に点ぜられる灯火のきらめきも、ただ眼に少しばかりの趣を添えるだけで、涼味という感じにはまるでならなかった。