暑いので両方共入り口は明けたまま、障子は取り払ってあったから、自分のいる所から、団扇の柄で指し示された部屋の入口は、四半分ほど斜めに見えた。
しかしそこには女の寝ている床の裾が、画の模様のように三角に少し出ているだけであった。
自分はその蒲団の端を見つめてしばらく何も云わなかった。
暑いので両方共入り口は明けたまま、障子は取り払ってあったから、自分のいる所から、団扇の柄で指し示された部屋の入口は、四半分ほど斜めに見えた。
しかしそこには女の寝ている床の裾が、画の模様のように三角に少し出ているだけであった。
自分はその蒲団の端を見つめてしばらく何も云わなかった。