敵の砲弾は、わがマストに命中し、たちまち帆がめらめら燃え上った。
さらに一弾は船腹に命中し、鈍い音をたてて炸裂し、ぐらりと船は傾いて、もはや窮した。
この時、レヤチーズは、はじめてボートの支度を下知して、四、五の船客をまずボートに抱き乗せ、つぎに船員の、妻子のある者にも避難を命じ、自分は屈強のいのち知らずの若い船員五、六名と共に船に居残り、おのおの剣を抜いて敵兵の襲来を待機した。
敵の砲弾は、わがマストに命中し、たちまち帆がめらめら燃え上った。
さらに一弾は船腹に命中し、鈍い音をたてて炸裂し、ぐらりと船は傾いて、もはや窮した。
この時、レヤチーズは、はじめてボートの支度を下知して、四、五の船客をまずボートに抱き乗せ、つぎに船員の、妻子のある者にも避難を命じ、自分は屈強のいのち知らずの若い船員五、六名と共に船に居残り、おのおの剣を抜いて敵兵の襲来を待機した。