夏目漱石 『行人』 時間の具合で、見舞に来たものの草履は一足も廊下の端に脱ぎ棄ててなかった。 平生から静過ぎる室の中は、ことに寂寞としていた。 例の美くしい看護婦は相変らず角の柱に倚りかかって、産婆学の本か何か読んでいた。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア