けれども事実に於いて大いに相違があっても、雰囲気に於いては、真実に近いものがあると言ってよいと思う。
或る人(決して中畑さんではない)その人から私によこした手紙のような形式になっているのであるが、もちろん之は事実に於いては根も葉も無いことで、中畑さんはこんな奇妙な手紙など本当に一度だってお書きになった事は無いので、これは全部、私自身が捏造した「小説」に過ぎないのだという事は繰りかえし念を押して、左にその一文を紹介しよう。
私がどんなに生意気に思い上って、みんなに迷惑をおかけしていたかという事さえ、わかっていただけたらいいのである。