夏目漱石 『行人』 そうして、ことさらに兄の腰をかけている前を、先刻兄がやったと同じように、しかし全く別の意味で、右左へと二三度横切った。 兄は自分にはまるで無頓着に見えた。 両手の指を、少し長くなった髪の間に、櫛の歯のように深く差し込んで下を向いていた。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア