今度は猿に馴染のある宿の女中がいっしょに随いて来たので、猿を抱いたり鳴かしたり前の日よりはだいぶ賑やかだった。
母は茶店の床几に腰をかけて、新和歌の浦とかいう禿げて茶色になった山を指して何だろうと聞いていた。
嫂はしきりに遠眼鏡はないか遠眼鏡はないかと騒いだ。
今度は猿に馴染のある宿の女中がいっしょに随いて来たので、猿を抱いたり鳴かしたり前の日よりはだいぶ賑やかだった。
母は茶店の床几に腰をかけて、新和歌の浦とかいう禿げて茶色になった山を指して何だろうと聞いていた。
嫂はしきりに遠眼鏡はないか遠眼鏡はないかと騒いだ。