太宰治 『姥捨』 四肢萎えて、起きあがることさえ容易でなかった。 渾身のちからで、起き直り、木の幹に結びつけた兵古帯をほどいて首からはずし、水たまりの中にあぐらをかいて、あたりをそっと見廻した。 かず枝の姿は、無かった。 太宰治の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア