「こどものじぶん、」Kは立ちどまって、話かける。
「絵葉書に針でもってぷつぷつ穴をあけて、ランプの光に透かしてみると、その絵葉書の洋館や森や軍艦に、きれいなイルミネエションがついて、――あれを思い出さない?
「僕は、こんなけしき、」私は、わざと感覚の鈍い言いかたをする。
「こどものじぶん、」Kは立ちどまって、話かける。
「絵葉書に針でもってぷつぷつ穴をあけて、ランプの光に透かしてみると、その絵葉書の洋館や森や軍艦に、きれいなイルミネエションがついて、――あれを思い出さない?
「僕は、こんなけしき、」私は、わざと感覚の鈍い言いかたをする。