不仕合せな人は、他人からかばわれ同情されると、うれしいよりは、いっそうわが身がつらく不仕合せに思われて来るものである。
東西を失い男泣きに泣いて、いまはわが身の終りと観念し、涙をこぶしで拭いて顔を挙げ、なおも泣きじゃくりながら、
「かたじけなく存じます。
不仕合せな人は、他人からかばわれ同情されると、うれしいよりは、いっそうわが身がつらく不仕合せに思われて来るものである。
東西を失い男泣きに泣いて、いまはわが身の終りと観念し、涙をこぶしで拭いて顔を挙げ、なおも泣きじゃくりながら、
「かたじけなく存じます。