でっぷりと太って大きく、一挙手一投足のろくさく、武芸はきらい、色情はさかん、いぎたなく横坐りに坐って、何を思い出しているのか時々、にやりと笑ったりして、いやらしいったら無い子であった。
けれどもこの子は、どういうものか若殿村丸のお気にいりで、蛸よ蛸よと呼ばれて、いつもお傍ちかく侍って若殿にけしからぬ事を御指南申したりして、若殿と共にげらげら下品に笑い合っているのである。
もとより式部はこの丹三郎を好かなかった。
でっぷりと太って大きく、一挙手一投足のろくさく、武芸はきらい、色情はさかん、いぎたなく横坐りに坐って、何を思い出しているのか時々、にやりと笑ったりして、いやらしいったら無い子であった。
けれどもこの子は、どういうものか若殿村丸のお気にいりで、蛸よ蛸よと呼ばれて、いつもお傍ちかく侍って若殿にけしからぬ事を御指南申したりして、若殿と共にげらげら下品に笑い合っているのである。
もとより式部はこの丹三郎を好かなかった。