太宰治 『新釈諸国噺』 世の中は、陰陽、陰陽。 と言い捨てて、小走りに走って家を出た。 家を出ると、急にむずかしき顔して衣紋をつくろい、そり身になってそろりそろりと歩いて、物持の大旦那がしもじもの景気、世のうつりかわりなど見て廻っているみたいな余裕ありげな様子である。 太宰治の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア