甲府駅のまえまで、十五、六丁を一気に走ったら、もう、流石にぶったおれそうになった。
電柱に抱きつくようにして寄りかかり、ぜいぜい咽喉を鳴らしながら一休みしていると、果して、私のまえをどんどん走ってゆく人たちは、口々に、柳町、望富閣、と叫び合っているのである。
私は、かえって落ちついた。
甲府駅のまえまで、十五、六丁を一気に走ったら、もう、流石にぶったおれそうになった。
電柱に抱きつくようにして寄りかかり、ぜいぜい咽喉を鳴らしながら一休みしていると、果して、私のまえをどんどん走ってゆく人たちは、口々に、柳町、望富閣、と叫び合っているのである。
私は、かえって落ちついた。