戦況ひとたび不利になれば、朋友相信じる事さえ困難になるのだ。
民衆の心裡というものは元来そんなに頼りないものなのだ。
小にしては国民の日常倫理の動揺を防ぎ、大にしては藤野先生の所謂「東洋本来の道義」発揚のためにも、戦いには、どんな犠牲を払っても、必ず勝たなければならぬ、とその夜しみじみ思った。
戦況ひとたび不利になれば、朋友相信じる事さえ困難になるのだ。
民衆の心裡というものは元来そんなに頼りないものなのだ。
小にしては国民の日常倫理の動揺を防ぎ、大にしては藤野先生の所謂「東洋本来の道義」発揚のためにも、戦いには、どんな犠牲を払っても、必ず勝たなければならぬ、とその夜しみじみ思った。