「蚊も、まやくの血をのんでは、ふらふら。
というユウモラスな意味をふくんだ、あかい血、くろい血。
おのれの、はじめの短篇集、「晩年」の中の活字のほかの活字は、読まず、それもこのごろは、つまらないつまらない、と言いだして、内容覗かず、それでも寝るときは忘れず枕もとへ置いて寝て、病気見舞いのひとりの男、蚊帳のそとに立ってその様を見て立ったまま泣いて、鼻をかむ音で中の病人にそれとさとられてしまった一夜もある。
「蚊も、まやくの血をのんでは、ふらふら。
というユウモラスな意味をふくんだ、あかい血、くろい血。
おのれの、はじめの短篇集、「晩年」の中の活字のほかの活字は、読まず、それもこのごろは、つまらないつまらない、と言いだして、内容覗かず、それでも寝るときは忘れず枕もとへ置いて寝て、病気見舞いのひとりの男、蚊帳のそとに立ってその様を見て立ったまま泣いて、鼻をかむ音で中の病人にそれとさとられてしまった一夜もある。