けれども私は、弘前市を説明するに当つて、それだけでは、どうしても不服なのである。
それゆゑ、あれこれと年少の頃の記憶をたどり、何か一つ、弘前の面目を躍如たらしむるものを描写したかつたのであるが、どれもこれも、たわい無い思ひ出ばかりで、うまくゆかず、たうとう自分にも思ひがけなかつたひどい悪口など出て来て、作者みづから途方に暮れるばかりである。
私はこの旧津軽藩の城下まちに、こだはりすぎてゐるのだ。
けれども私は、弘前市を説明するに当つて、それだけでは、どうしても不服なのである。
それゆゑ、あれこれと年少の頃の記憶をたどり、何か一つ、弘前の面目を躍如たらしむるものを描写したかつたのであるが、どれもこれも、たわい無い思ひ出ばかりで、うまくゆかず、たうとう自分にも思ひがけなかつたひどい悪口など出て来て、作者みづから途方に暮れるばかりである。
私はこの旧津軽藩の城下まちに、こだはりすぎてゐるのだ。