血に飢ゑたる暴徒たちも、この天衣無縫の不思議な気品に打たれて、思はず王と共に、フランス万歳を絶叫し、王の身体には一指も触れずにおとなしく王の居室から退去したのである。
まことの貴族には、このやうな無邪気なつくろはぬ気品があるものだ。
口をひきしめて襟元をかき合せてすましてゐるのは、あれは、貴族の下男によくある型だ。
血に飢ゑたる暴徒たちも、この天衣無縫の不思議な気品に打たれて、思はず王と共に、フランス万歳を絶叫し、王の身体には一指も触れずにおとなしく王の居室から退去したのである。
まことの貴族には、このやうな無邪気なつくろはぬ気品があるものだ。
口をひきしめて襟元をかき合せてすましてゐるのは、あれは、貴族の下男によくある型だ。