谷にある所の朱の気によりて、海中の魚、或は石までも朱色なること無情有情ともに是に感ずる事ふしぎなり。
と言つてすましてゐるかと思ふと、また、おきなと称する怪魚が北海に住んでゐて、「其大きさ二里三里にも及べるにや、つひに其魚の全身を見たる人はなし。
稀れに海上に浮たるを見るに大なる島いくつも出来たるごとくなり、是おきなの背中尾鰭などの少しづつ見ゆるなりとぞ。
谷にある所の朱の気によりて、海中の魚、或は石までも朱色なること無情有情ともに是に感ずる事ふしぎなり。
と言つてすましてゐるかと思ふと、また、おきなと称する怪魚が北海に住んでゐて、「其大きさ二里三里にも及べるにや、つひに其魚の全身を見たる人はなし。
稀れに海上に浮たるを見るに大なる島いくつも出来たるごとくなり、是おきなの背中尾鰭などの少しづつ見ゆるなりとぞ。