太宰治 『津軽』 ことさらに三つに切らなくてもいいといふN君の注意が、実に馬鹿々々しい結果になつてゐたのである。 頭も尾も骨もなく、ただ鯛の切身の塩焼きが五片ばかり、何の風情も無く白茶けて皿に載つてゐるのである。 私は決して、たべものにこだはつてゐるのではない。 太宰治の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア