姉と妹が、母親から同じ分量の松毬を与へられ、これでもつて、ごはんとおみおつけを作つて見よと言ひつけられ、ケチで用心深い妹は、松毬を大事にして一個づつ竈にはふり込んで燃やし、おみおつけどころか、ごはんさへ満足に煮ることが出来なかつた。
姉はおつとりして、こだはらぬ性格だつたので、与へられた松毬をいちどにどつと惜しげも無く竈にくべたところが、その火で楽にごはんが出来、さうして、あとに燠が残つたので、その燠でおみおつけも出来た。
「そんな話、知つてる?
姉と妹が、母親から同じ分量の松毬を与へられ、これでもつて、ごはんとおみおつけを作つて見よと言ひつけられ、ケチで用心深い妹は、松毬を大事にして一個づつ竈にはふり込んで燃やし、おみおつけどころか、ごはんさへ満足に煮ることが出来なかつた。
姉はおつとりして、こだはらぬ性格だつたので、与へられた松毬をいちどにどつと惜しげも無く竈にくべたところが、その火で楽にごはんが出来、さうして、あとに燠が残つたので、その燠でおみおつけも出来た。
「そんな話、知つてる?