夏目漱石 『行人』 嫂は「おや芳江さん来ないの」とさもおとなしやかに云って廊下の外へ出た。 今まで躊躇していた芳江は、嫂の姿が見えなくなるや否や急に意を決したもののごとく、ばたばたとその後を追駈けた。 お重は彼女の後姿をさも忌々しそうに見送った。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア