「あれは、また、べつのもので。
と兄は全く気乗りのしないやうな口調で呟いて、椅子に腰をおろした。
私たちは皆、立つて屏風の絵を眺めてゐたのだが、兄が坐つたので、お婿さんもそれと向ひ合つた椅子に腰をかけ、私は少し離れて、入口の傍のソフアに腰をおろした。
「あれは、また、べつのもので。
と兄は全く気乗りのしないやうな口調で呟いて、椅子に腰をおろした。
私たちは皆、立つて屏風の絵を眺めてゐたのだが、兄が坐つたので、お婿さんもそれと向ひ合つた椅子に腰をかけ、私は少し離れて、入口の傍のソフアに腰をおろした。