夏目漱石 『行人』 お重も無言のままそれを匙で突ついたが、自分から見ると、食べたくない物を業腹で食べているとしか思われなかった。 兄が席を立って書斎に入ったのはそれからしてしばらく後の事であった。 自分は耳を峙てて彼の上靴が静に階段を上って行く音を聞いた。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア