太宰治 『津軽』 なるべく思ひ出さないやうにしてゐるのだが、心の空虚の隙をねらつて、ひよいと子供の面影が胸に飛び込む。 私は立ち上つて町の郵便局へ行き、葉書を一枚買つて、東京の留守宅へ短いたよりを認めた。 子供は百日咳をやつてゐるのである。 太宰治の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア